『本願寺教団と部落差別問題ー同朋運動をどう捉えるかー』(岩本孝樹著)

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 同朋運動ブックレット⑬

 本書は、部落差別問題に向き合おうとせず「言い訳」と「ごまかし」に終始してきた教団の姿を浮き彫りにする。同時に、「同朋運動をどう捉えるか」という命題を通して、教団や教団人の欺瞞を喝破していく。

 本書に通底しているのは同朋運動の持つ「批判性」である。形を変えて繰り返し現れる教団の融和主義的主張や取り組み、「めざめ論」、「信仰至上主義」に対し、宗祖の批判性に支えられた同朋運動の歩みこそ、真宗者としての歩みである事を明らかにした書である。

◇目次

Ⅰ、同朋運動の批判性

(1)同朋運動の原理とは

(2)「清僧」と「政僧」

(3)同朋運動と「政治性」

(4)同朋運動の批判性とは

Ⅱ、部落解放運動に対する「悪平等論」について

(1)はじめに

(2)一九二二年の「御垂示」と「悪平等論」

(3)「近代仏教」における「悪平等論」

(4)「一如会」と「悪平等論」

(5)「業」と「即」の論理

Ⅲ、同朋運動をどう捉えるか

(1)同朋運動と融和主義批判

 ①「同朋運動」と言う語句の初出

 ②浄土真宗本願寺派同朋会の設立と融和論

 ③同朋会支部からの批判

(2)同朋運動の成果

 ①『同朋運動の理論と実践』の発行

 ②同朋運動と「性差別」

 ③同朋運動とハンセン病差別法話問題

 ④同朋運動と『浄土真宗聖典』

(3)「差別の現実からの出発」という原則について

 ①「めざめ」論

 ②差別事件と差別事象

 ③「差別の現実」への中傷

 ④同朋運動が批判の対象としたものは

(4)同朋運動と御同朋の教学

 ①水平運動と親鸞聖人

 ②差別論としての業論

 ③「一本化問題」と教学「理解」の見直し

 ④御同朋の願いに応える教学から御同朋の教学へ

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