老病死をめぐる医療と差別 ー感染症と優生思想を中心にー(佐々木恵雲著)

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同朋運動ブックレット⑫

佐々木医師は、一貫して「差別の現実からの出発」に基づき、医療実践を積み重ねてきた僧侶である。本書では特に、優勢思想と感染症差別・「自己責任論」への批判が興味深い。「『感染症は個人をこえた社会の病気である』という視点が必要である」(三、「病(感染症」)。本書は、「老病死」はもはや差別的社会心理・価値観の介入を無視して語られるべきではないという、私たち僧侶への「警鐘の書」であるともいえよう。


《目次》

一、優生思想

 甦る優生思想

 ―差別の視点から見た相模原事件を通して―

 1、相模原事件

 2、甦る優生思想

 3、差別の現実に向き合う

二、老(高齢者医療)

 高齢者医療における差別を克服するために

 ―差別の視点から見た相模原事件を通して―

 1、はじめに

 2、復活する優生思想

 3、差別の現場

 4、おわりに

三、病(感染症)

 感染症と差別そして優生思想

 ―医療の歴史から学ぶ―

 1、はじめに

 2、感染者差別と医療従事者差別

 3、医療の歴史から学ぶ

 4、自粛警察

 5、優生思想

 6、おわりに

 感染症と差別

 ―COVID―19を中心に

 1

 2

 3

 4

四、死

 死をめぐる医療と差別

 1、同朋運動といのちの問題

 2、PPKという欺瞞

 3、終末期医療をめぐる動き

 4、二人称の死と向かい合うこと

 5、死の実相を知ること

五、補遺

 日本における医療者・患者関係について

  ―問題点と解決への方策の検討

 1、抄録

 2、はじめに

 3、日本の医療現場の現状と問題点

 4、Imaginative CommunicationIC)のもつ可能性

 5、おわりに

初出一覧

刊行のことば