闇と向かい合って―御同朋からの問いかけ―(小笠原正仁 著)

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同朋運動ブックレット③
 現代の社会の情況について、マックス・ウェーバーによる分析を用いて、宗教(浄土真宗)の果たす役割について言及された著。
 特に、今日の差別事象の背景にある競争原理を克服する道を信仰の中から目指し、また、「信心の社会性」のひとつの歴史的検証として、中世本願寺寺内町で行われた裁判の公平性を例に挙げながら、浄土真宗の信心に基いた平等的社会観を明らかにする。
 「信心の社会性」が提起されてきた背景にある西本願寺教団の差別的体質。「同朋」を主張しながらも差別を見抜けなかった教団に、差別の現実に立つことを教える。また、これからの社会とどう付き合っていくかを考える。

目次 

 差別を見ぬく力 
 御同朋と裁判 
 闇と向かい合って 
 区別は差別 
 まじないの科学 
 世紀末とのつきあいかた